9月23日(木)公開予定の「総理の夫」は、原田マハの25万部超えベストセラー小説「総理の夫 First Gentleman」が原作の映画だ。W主演は田中圭と中谷美紀。その他出演者には、貫地谷しほり、木下ほうか、片岡愛之助などがいる。監督は「チア☆ダン」や「俺物語!!」などを手がけた河合勇人。主題歌「アイヲトウ」はmiwaが担当する。
中谷美紀演じる相馬凛子は、史上最年少、史上初の女性総理大臣に就任する。田中圭演じる凛子の夫、日和はファースト・ジェントルマンとして広報に駆り出される。
ある日、日和は野鳥観察の出張のため電波も届かない孤島で10日間を過ごし帰宅すると凛子は総理大臣に選出されていた。もともと一般人だった日和であったが、総理の夫になったことでマスコミに追われたり、出待ちをするファン「ひよラー」が現れるなど生活が一変する。
相馬凛子を総理大臣に擁立したのは、与党におり米沢元総理とうまくいってなかった岸部一徳演じる原九郎。原は倒閥に燃えておりある日、相馬夫妻を食事に誘い出した。その席で凛子は原の口車に乗せられ、総理として祭り上げられる事が決まった。そして、米沢政権が退陣し相馬政権が発足する。
史上最年少、史上初の女性総理大臣になった凛子は、施政方針演説で消費税率引き上げの政策を打ち出し、支持率は80パーセントを記録。国民からの支持を得ることはできたが経済界からは強い反発を受けてしまう。国会では凛子を批判する声が高まり、支援してくれていたはずの原さえも相馬内閣を退陣させようとしていた。
原は、凛子を一旦総理大臣にして消費増税を実現させてから退陣させ、自分が総理大臣になるというシナリオだったのだ。このことを知った凛子は衆議院を解散し、原との解散総選挙に挑む事になる。結果は凜子が勝利し第二次相馬内閣が発足する。
だがその矢先、凛子は妊娠している事が発覚する。当初は総理大臣を辞任するという決断をしたが、日和の母や原から説得を受け辞任という決断を撤回し、再び総理大臣としての職を全うすることとなった……。
世界では1960年にセイロン(現在のスリランカ)でシリマヴォ・バンダラナイケが世界初の女性首相に就任した。現在ではドイツのメルケル首相を始め16カ国で女性が首脳の座に就任している。
日本では、首都東京こそ女性首長の小池百合子知事が在任しているが、総理大臣は未だかつて存在しない。近年世界的に見ても女性の社会進出が進んでおりアメリカでも2021年女性初の副大統領が誕生した。日本でも、そう遠くない将来、映画のように女性総理大臣が誕生するのかもしれない。
(文:小林 隆大)
∞∞∞∞∞∞ CREDIT ∞∞∞∞∞∞∞∞∞