ルーティンを見つけて、集中力や効率をアップ!【TIROIR:コラム】

あなたには決まった「ルーティン」はありますか。そもそも「ルーティン」とは何かご存知ですか。決まった手順、お決まりの所作、日課などを意味する英語です。代表的なのはラグビー元日本代表である五郎丸歩選手の忍者のようなポーズやプロ野球選手、イチロー選手の打席に立ったときにお馴染みの一連のバットを立てる流れなどという認識のある方も多いと思いますがもっとささやかなものなどこれら全てがルーティンです。ちょっとした決まったパターンルーティンと呼びます。ルーティンにはプラスになる効果がいくつか期待できるので紹介します。 

まず一つ、余計な思考や行動を防ぐ効果があります。仕事などの大事な場面で「失敗したらどうしよう」、「うまくいかなかったらどうしよう」などのマイナスの思考をストップし、本来の心理状態にする効果があります。 

 

次に不安や緊張を和らげ、集中力を高める効果があります。山口県立大学が2017年に発表した論文によると、非アスリート13人にさまざまなタスクをやらせつつ脳波を測定したところ「ダーツ」及び「記憶作業」中の集中力が増していたそうです。同論文はこの実験結果から、ルーティンによって仕事中のミスが減り作業の質や精度が高まる効果が期待できると結論づけました。 







また日常に組み込むことで勉強や筋トレなどの努力を習慣化できます。例えば「お風呂上がりはストレッチをする」、「寝る前に10分本を読む」などさまざまなルーティンが考えられます。手帳やアプリで記録し管理することで確実に消化するようになると良いでしょう。 

先にあげた五郎丸選手やイチロー選手のルーティンは「プレ パフォーマンス ルーティン」というプレー直前に行うルーティンですほかにも2つ種類があります。一つが「ウェイティング ルーティン」という本番を待っているときに行うルーティンです。例えば音楽を聴くなどして気持ちを高めるルーティンです。もう一つは「プレスタート ルーティン」です。本番直前に行うルーティンで円陣を組むのはこれにあたります。 

 

このように場面や状況に応じたルーティンがあるので、それぞれの場面で使い分けられると良いでしょう。ルーティンを持っておくと自分のメンタルをコントロールしやすくなります。自分にとって違和感なくスムーズにでき、なるべくシンプルなものがおすすめです。特に感情の浮き沈みの激しい方や緊張する場面が多くて苦手という方には、ぜひ自分なりのルーティンを見つけてみてください。 


(文:植松玲凪)