実話を映画化した感動の『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』2020年9月11日(金)公開!【TIROIR:映画】 

 


~『天才と呼ばれた男』を襲った苦難と執念の物語~

 

リオパラリンピックの開会式(2016)で行われたブラジル国歌のピアノ独奏。サッカーの試合前などに流される意気揚々とした曲調とは異なるしっとりとした曲調は、日本でも多くの人を虜にした。

 “20世紀最高のバッハの演奏家

そう呼ばれていた主人公、ジョアン・カルロス・マルティンス。当初クリント・イーストウッドが映像化を進めようとしていた彼の物語は、プロデューサーのブルーノ・レザビシャスがジョアン本人に熱い想いを語り映像権を獲得し、『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』が制作されることになった。苦難を何度も乗り越えていく彼の実話は、ブラジルで公開され、週をまたいでボックスオフィスの順位をあげるスマッシュヒットとなった。

音楽家を目指したポルトガル人の父のもとに1940年に生まれたジョアンは、幼少期からピアノの英才教育を受け、天才と呼ばれていた。9歳にしてブラジル・バッハ協会のコンクールで優勝。20歳になると米音楽界の最高峰カーネギーホールで鮮烈デビューを飾り、”20世紀最も偉大なバッハの奏者として世界的に活躍するまでになった。音楽さえあれば何も怖くない、そう思っていた彼に突然の悲劇が訪れる。不慮の事故により右手3本の指に麻痺が起こったことがきっかけで、彼の運命は変わり始める。


本作は主人公であるジョアン・カルロス・マルティンスをはじめ、国際エミー賞 主演俳優賞にノミネートされたアレクサンドロ・ネロや、数多くのテレビシリーズで活躍しているアリーン・モラエスなども出演し、豪華な顔触れとなっている。

すべてを手にしたはずなのに、すべてを失った。それでも音楽をやめなかった、そんな彼の手を動かしているのは果たして天使なのか?悪魔なのか?

どんなに絶望を繰り返しても彼の人生にはいつもバッハの曲があった。

劇中で流れるバッハの名曲の数々は、すべてジョアン本人の音源を使用している。

ぜひこの音楽を映画館で楽しみたい。


(文:小林桃香)


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監督・脚本:マウロ・リマ 

出演:アレクサンドロ・ネロ/ダヴィ・カンポロンゴ/アリーン・モラエス/フェルナンダ・ ノーブル 

字幕:原田りえ

配給:イオンエンターテイメント

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