”理想の政権”原作者の思いをのせて、映画化!『総理の夫』(田中圭・中谷美紀W主演)が9/23(木)に公開!【TIROIR:映画】

日本の新たな総理大臣の未来が今ここに!

(C)2021「総理の夫」製作委員会  

 

よく晴れた朝。出張に出かける直前の相馬日和(田中圭)は、最愛の妻凛子(中谷美紀)から穏やかな笑顔で意味深な言葉をかけられる。 

「ねぇ、日和くん。もしも私が総理大臣になったら、なにかあなたに不都合はある?」 

この一言が、日和の平穏な日常を一変させる! 

裕福なソウマグローバルの御曹司で、鳥類研究所に勤務する“鳥オタク”な日和。対する凛子は、少数野党の党首で活躍する政界注目のエースだったが、なんとここにきて日本初の女性総理に就任した。 

突然の事態に混乱する日和だったが、内閣広報官の富士宮あやか(貫地谷しほり)から携帯にGPSをつけられ、日常生活も徹底的に管理される。それでも“総理の夫”である自覚が全然ない日和に、凛子の有能な秘書の島崎虎山(工藤阿須加)も呆れ顔。日和の母親でありソウマグローバル会長でもある崇子(余貴美子)や、ソウマグローバルのCEOで日和の兄・多和(片岡愛之助)からも激しくハッパをかけられ早くも日和はヘロヘロに・・・。そんな日和を職場の後輩・伊藤るい(松井愛莉)は同情の目で見つめていた。 

一方凛子も毎日働きづめ。政界のドンの裏切りにより、ついに衆議院解散を決意。総選挙へとなだれ込むが、そんなときまさかの事態が二人に襲いかかる!! 

 

総理の夫』は、原田マハさんが書いた日本の小説が原作であり、『月刊ジェイ・ノベル』にて2011年4月号から2013年4月号まで連載された。 

原田さんは、女性総理というアイディアは最初からあった。タイトルは先に思いつくタイプで、『総理の夫』というタイトルはキャッチーだったのでこれでいこうと決まった。もう一つのきっかけとして、2010年に『本日は、お日柄もよく』という、スピーチライターの物語を書いた時に選挙の勉強をしたからだそう。 

原田さんは、政治的な発言をするタイプではないが、現状に対して何がしかのアンチテーゼを小説で唱えることをしてみたかったそうだ。そして、小説がきっかけで、できれば若い人たちに自分たちの生活に関わることが政治だと気づいてくれればという思いがあった。 

連載当時は、民主党政権だったが、政権交代してみたけどこんな内容かとがっかりし、自民党で保守すぎても民主党に政権が代わってみてもだめで、なら自分の理想の総理大臣を書こうと思い立った理想とする総理大臣は男性ではなく女性。もっと女性に大きな政権、責任を担わせるくらいのポジショニングをしようという強い思いがあった。 

そして、登場人物である凛子は中谷美紀さんをイメージしながら書いていたそうなのでキャスティングされてとても嬉しいそうだ。 

 

『総理の夫』公式Twitterでは、ただ情報を流すだけではなく、広報担当の追田大臣として映画のワンシーンや、ストーリー予習という写真にセリフが書き込まれたわかりやすいものがある。そして、追田のお宅訪問や追田プレゼンツといったものが上がっていてとても面白い。 

公式ホームページは、印象強くて記憶に残りやすい。キャラクターの横に音声を聞くボタンがあるのも面白い点だと思う。 各キャラクターの一言ボイスを楽しみながら、映画を堪能してみてはいかがだろう。


(文:板谷 愛那)




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【キャスト】田中 圭 中谷美紀 貫地谷しほり 工藤阿須加 松井愛莉 木下ほうか 長田成哉 関口まなと 米本学仁 国広富之 寺田 農 / 片岡愛之助 / 嶋田久作 余 貴美子 岸部一徳
【原作】原田マハ「総理の夫 First Gentleman」(実業之日本社文庫)
【監督】河合勇人 
【脚本】松田沙也 杉原憲明 【音楽】富貴晴美
(C)2021「総理の夫」製作委員会

■公式サイト:https://first-gentleman.jp/